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「アイラブユー」について

「夫のちんぽ」に触発されたのか、自分の事を書こうと思うのですが、今から書く文章は読まないで欲しいんですよね。はあ本当恥ずかしい。
じゃあ書くなって感じでしょうけど、顔も知らない2,3人くらいに読んで欲しいという思いがあるので走り書いてみます。そうゆう事もあるんです。

 

先日「ライトブルー」というワンカット4分26秒のMVを監督しました。

みんなで作るのが楽しくて、我が子のように可愛い作品になりました。

www.youtube.com

インタビュー ↓
江本祐介×松本壮史×三浦直之:3人の青春ゾンビと20人の女子高生 – lute

 

なので「ライトブルー」MVが生まれるきっかけとなった乃木坂46 桜井玲香さんの個人PV「アイラブユー」に至るまでを。

 

多分青臭い事を書くので、知り合いは読まないでくれ!やめろー

タメ口で書きます。書くぞ!

 

大学時代、映像の監督になりたくて色々調べたらCM監督というのになればドラマとか映画もやれるっぽいと知り、色々受けるが全オチして小さな映像制作会社に入った。

 

そこは本当に手広くやってる会社なので秋葉原ソフマップでグラビアアイドルに新作DVDの見所をインタビューしに行ってた時期もあった。

グラドルを囲む各媒体(web系やらスポーツ新聞など)の中で俺が代表で質問してた。

「(撮影で)ポロリあったんですよ〜」の発言を引き出す為に色んな質問を投げかけたりしていた。(「ポロリ」は記事等にしやすいから)
「"ポロリ"をどうやったら自然に引き出せるか」の極意をどっかの雑誌のベテランおじさんにカフェで懇懇と語られた事もあった。
その日の帰り道には田我流の「ゆれる」を永遠リピートした 。

「ポロリ」を引き出せた時は周りから賞賛されたが同時に押し寄せる虚無感の波に殺されそうだった。(「ポロリありました」と照れ臭そうに言ってくれた子は去年たかしょーという名前でAVデビューしていて「こんな再会ありかよ」と思った。)

あるグラビア取材の帰りにふと「桐島」を新宿で観てバッコーーンとくらった。映像表現の到達点だとさえ思った。今の自分との距離にクラクラして途方に暮れながら歌舞伎町を歩いた。

 

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(韓国版のポスターめっちゃかっこいい)

 

その頃、友達とラップをやるようになった。

日々に殺されそうになりながら「何かやらないと!」という気持ちが常にあった。でも自主制作で映画を撮る根性なんてない。で、なぜか「ラップ」。フリースタイルダンジョンに先駆ける事3年くらい。

1人は知り合いで1番暇そうな奴で、1人は「好きな子がラップをやってるから自分もやりたい」という奴で、どう考えても成功しなさそうな3人で結成した。

 

本当は面白い映像を撮りたいのに、ラップのリリックを書いて書いて書きまくる日々だった。

「マジでこの作業、俺の将来に何の意味あんの?」と思いながら踏む韻は余りにも柔らかく、”ゆるふわ”と称されて悲しかった。

そんな虚無時代を経て、今の事務所になんとか入れてもらえた。(たまたま募集していたので死に物狂いで採用課題をやった)

事務所は凄く変わっていてCM監督では日本唯一の徒弟制のとこで、まず月給が存在しない。自分の食いぶちは自分で何とかしないといけないのでスリリングな日々だった。

 

そんなある日、師匠である先輩に乃木坂の個人PVの依頼が来た。
多忙を理由に断ろうとしていた先輩の隣にたまたま僕がいた為、おこぼれで監督させてもらえることになった。ラッキー。
何の実績も無かったので奇跡だった。

乃木坂46の個人pvというのは、メンバー1人を主役にした5分程度の映像であれば内容は何でも良し。縛りが無さすぎて企画を考えるのにかなり苦心した。

映画、音楽、ドラマ、漫画、お笑い、バラエティ、本、グラフィックなど自分をワクワクさせてくれる作品を沢山知っていた。それについて考える事が好きだった。

でも自分はそんな自分の好きな作品のように面白いものを生み出せるのだろうか。触ると溶けそうなほど曖昧な自信がぼんやりあるだけだった。

桐島での神木くんは「自分はプロになれないと思う。でも自分がいま作ってるものが自分の好きな作品と繋がってる気がする」(大意)とのことを言っていた。
成功するしないに関わらず物を作ることに大事なのは愛なんだなぁと当時思ったのだ。スクリーンに向かってバカみたいに泣きながらうなづいた。その事を思い出してちょっと勇気が出たりした。

自分の好きなものがなんとなく詰まった内容になったと思う。

脚本なんて初めてだったが、意外にもスラスラ書けた。これに関しては今までラップのリリックを書いてたからだと思う。マジでリリック書くノリと一緒だった。

 

出来上がった脚本を人に見せてる中で「分かりにくい」と言われる箇所があった。

 

劇中で山田がいきなり固まった後、「君の美しさに時が止まってしまっていたよ」とふざけた事を言うシーン。

自分は凄く好きで絶対必要だと思っていたが自信がないのでカットしようかと思っていた。

が、撮影前に山田役の中島くんにその事を言ったら「それ面白いですよ。絶対やりましょう」と言ってくれた。

すっごく嬉しくてすっごく年下の中島くんに「ありがとう!嬉しいよ俺は!頑張ろう!!」などと熱を込めて言ってしまったので気持ち悪い監督と思われただろう。関係ない。

 

撮影はとてつもなく面白かった。

あー、この人がこの人の言い方でこの台詞を話すとこんなに面白いんだとか。カメラをこっちからこう撮るとこんな印象が変わるんだとか。自然光っていいなとか。

中島くんのラストカットの表情をモニター越しに見た時、この仕事は何がどうなってもずっとやり続けたいと思った。その瞬間「アイラブユー」というタイトルを思いついた。

 

作品が世に出て、乃木坂のファンの方を中心にたくさんの感想をもらった。好きなブログに感想を書いてもらえた時は卒倒するかと思った。

そのブログはポップカルチャーへの愛を恥ずかしげもなく永遠と書いてる。本当に光だと思ってる。グラビアおっぱいポロリ時代にも読んでて、ああいつかこんな作品に近づけることが出来たら…いや無理か…なんて思ってた。

そのブログがきっかけで巡り巡って「ライトブルー」という曲のMVに繋がった。(「アイラブユー」のラストにかかる曲が「ライトブルー」。)

 

最後に「アイラブユー」を作って嬉しかったことをひとつ。

公開後、ある男子高校生からいきなりメールがきた。

「学校の授業で、自分の将来なりたい職業の人にインタビューするという課題なのでお話を聞かせて欲しい」と丁寧に書いてあった。アイラブユーがきっかけらしい。

高校生役の神木くんに勇気づけられて、高校生の恋の話を撮って、本当の高校生からメールが来るというのは不思議なものだ。

残念ながら会う都合がつかなかったのでメールでインタビューに答えた。

いくつかの質問の中に「今、何をしたら将来につながりますか?」というのがあり、最初めちゃくちゃ長文でエモい事を書いたが、途中で恥ずかしくなり短めに「自分の好きな作品やものをたくさん見つけてください!」と書いて好きなブログのURLを貼っつけた。
好きなものにはアイラブユーを言おうってな。なんつって。

1本撮ったくらいで何を偉そうにって感じですよね。はあ、恥ずかしい。

 

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「夫のちんぽ、映画化するなら安藤サクラ」って誰かがツイートしててなるほど!と思ったけど、満島ひかりさんも良さそうですよね。門脇麦さんもいけるんじゃないですかね。

チーズフォンデュのくだり、おっさんと学校で再会するくだりが特に好きで映像で見たいなーと思った。むなしさとユーモアのバランスを映像で捉えるのは難しそうだけど、とても見たい。

 

カルテットは雲行きが怪しくなってきたと思う。いつ恋の二の舞だけはやめてくれー